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2012-09-15-Sat-13-48

シャッター通り商店街に怪獣が襲来!

12 09 14(金)

ラジオ大阪『大阪芸大メディアキャンパス 開け! アートの扉』収録。

ゲストは“怪獣専門”のフィギュアをつくる南田哲郎さん。

南田さんは生まれも育ちも、そして現在の職場と住まいも兵庫県は尼崎市という、ネイティブ尼っ子。
ヒーローやヒロイン、おんなのこキャラをつくるフィギュア作家が多いなか、「怪獣は人間の想像力の塊だ」と、かたくなに怪獣のみを作り続ける、全国に多くのファンを持つ孤高の造形作家だ。

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中学時代に出会った雑誌『OUT』や『宇宙船』に強い影響を受け、怪獣造形にのめりこみ、30代にしてプロの怪獣作家となった。
まさに、アマが生んだプロ。

そんな南田さんの工房は、尼崎市でもっとも古い歴史をたたえる商店街「三和市場」のなかにある。

阪神「尼崎」駅や阪神「出屋敷」駅からほど近いこの三和市場は、闇市の時代からすでにあったと言われ、かつては「押すな押すなのごった返しで、5メートル歩くのに5分かかる」ほどの盛況ぶりだったとか。
年の瀬などは買い物客がひきもきらず、深夜3時まで閉店できなかったのだそう。

しかし阪神大震災による被害に遭って以降、シャッター通り化が進み、現在では数軒しか営業していないという惨状。
そんな閑散としたシャッター商店街に、南田さんはやってきた。

南田さん主宰による怪獣フィギュアのアトリエショップ「イーグル工房」がオープンしたのが今年の4月。
三和市場に新店舗が誕生したのは、なんと20年ぶりだという。

きっかけは昨年5月、三和市場の空き店舗を利用したスペース「とらのあな」で開かれた「怪獣酒場」だった。
特撮が好きで、SFやアクション映画が好きで、怪獣が大好きで、かつては映画館「尼崎東宝」につとめていたという肉屋のご主人が、商店街の活性化策の一環として開催したイベントだった。

空き店舗にゴジラなど怪獣のフィギュアを並べ、怪獣にまつわるトークショーを開き、「ゴジラの肉」や「レッドキング焼きそば」など怪獣にちなんだ名前のフードを提供。
半廃墟化していた商店街に老若男女が集い、わいわいと怪獣談義に花を咲かせ、この日は往時のにぎわいを取り戻していた。

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(以上の画像はブログ『尼崎横丁だより』より)

怪獣酒場の主旨に賛同し、フィギュアの提供のみならずスタッフとして参加した南田さんは、これをご縁に今年、三和市場に招かれた。
いわば召喚獣だ。

以来、三和市場の提案により、エントランスには南田さんお手製の猫怪獣「とらねこちゃん」が設置され、ゴジラやバルタン星人の顔出し(胸出し?)看板が設置され、怪獣市場へと着々と変化進行中。

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アーケードの老朽化の激しさが、むしろ遊園地のミステリーゾーンへ足を踏みこむごときダークなファンタジアを感じさせ、功を奏している。

アトリエは、なんと「見学自由」。
尼崎のみならず、西宮のちびっ子たちも遊びにくるそう。

来客に惜しげもなくテクニックを開陳し、細密な作業の邪魔にならないのか心配になるが、「商店街の片すみで、大人が昼間から細かい作業をしながら怪獣を作っている。そんな姿を子供に見せることが大事なんです。世の中には、こつこつ粘らんとできあがらんものがあることを、子供たちに感じ取ってほしい」と、むしろ歓迎だという姿勢。

そして怪獣酒場は、毎月1回ペースで現在も続いている。
テーマは怪獣のみならず「仮面ライダー」「金田一耕助」「悪役キャラクター」「怪談」など多岐に渡るが、共通しているのは、幼い頃に暗い映画館のなか胸をときめかせた、地下世界への好奇心。

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南田さんはテーマごとにその都度、店内装飾や小道具など造形し、コスプレをしてお客さんを楽しませている。
和製ホラー映画の研究者として知られる作家の山田誠二さんをトークゲストに招くなど、いつも本気のこのテーマ酒場は噂を呼び、いまでは東京からもお客さんが駆けつけるそうだ。

▼これまでのダイジェストと、そしてこれからの開催予定は、こちらで読むことができる。
「尼崎横丁だより」
http://amayoko.exblog.jp/
盛会ぶりと、ネタが尽きないことに驚かされる。

そして9月15日(土)の今夜もアツい、アチョ~いテーマ酒場が開催される。
テーマはクンフー映画。
その名も「激突!ドラゴン酒場」!

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南田さんほか、スタッフは黄色いトラックスーツを着てお出迎えするとのこと。
今日は尼崎にブルース・リーがうじゃうじゃ出没することになるが、それをどうとか思っちゃいけない。
考えるな、感じるんだ!

▼準備中の店内画像。日本の千葉カラテ映画のポスターもズラリ。

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シャッター通り商店街の「町おこし」=「B級グルメ」「ゆるキャラ、萌えキャラ」という安きに流れる風潮のなか、近畿のみならずおそらく日本でも稀有な、サブカルチャーやモンドでの町おこし。
この再生策が成功すれば、「人を呼べるのはやはり文化なんだ」と実証できる好テストケースとなるだろう。

南田さんをはじめとする三和市場の動向から目が離せない。
全国の商店街に再び活況を取り戻せる好機、すなわちシャッター・チャンスなのだから。
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