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2012-10-13-Sat-23-03

京都スナップその2 「しらんけど」

京都スナップその2 「しらんけど」

妻が「バスで北大路方面を走っていたら、車窓から変な名前のお店が見えたよ」と言う。

「変な名前? なんていう店?」と訊くと、「いや……しらんけど」。

知らんのかい!
そういう大事なことは(僕には大事なことなので)憶えておいてよ~、とブーたれたのち、自転車で教えられた場所へ向かったら……あった。

店の名前は、

DSCN2364.jpg

カラオケ喫茶「しらんけど」。

本当に「しらんけど」という名前の店だった。
ちゃんと教えてくれていたのに、愚痴ってごめん、母ちゃん、堪忍。

「カラオケ喫茶」とは、その名の通りカラオケシステムがある喫茶店のこと。

……なのだが、実際はご年配ののど自慢主婦たちが集う寄りあい処と化す。

たいていがママの自宅を兼ねており、ご近所の奥様方が手作りのお惣菜を持ち寄り、分けあうことが許されている。
いま流行の言葉で云うと、歌える「住み開き」だ

ドアを開けると、六本木や原宿を舞台とした、シティ演歌なるジャンルのサウンドが耳に飛び込んでくる。
店内は喫茶店なはずなのに鍋焼きうどんの香りが漂い、窓辺のちょっとしたスペース随所に、靴下を再使用したウサギの人形など、おばちゃんたちハンドメイドによるファンシー雑貨がぎゅうぎゅうに置かれている。
そういう点では一種の、メイド喫茶とも言える

休日ともなれば「キングレコード専属歌手」を自称する近所のご陽気なおっちゃん(正体はレコード会社の自主制作部門歌手)が歌唱指導にあたり、ミラーボールがまたたくなかでの町内会どうしのチークタイムなどもあり、おばちゃんたちの頬が軽く紅潮したりする。

1枚100円~300円ほどのチケットを歌いたいぶんだけ購入し、カウンターのママに手渡しながら一曲ずつ歌う。
たいていの店には小ぢんまりしたステージセットがあり、そこに立つと店内が見渡せる。
グレードの高い店になると照明を点滅させ、さらにカメラを使って店内のスクリーンに「中継」できる機能まで備えている。
カラオケボックスのように知人の前のみで歌うのではなく、一般客も聴いているのだから、緊張感もある。

若者は「としよりくさい」と敬遠するが、もったいない。
これほど出会いの場として、うってつけのソーシャルな(通信カラオケの)ネットワークはない。
個人専用の「ひとカラ」がブームにありつつあるが、逆に見知らぬどうしが歌を聴きあう「おされカラオケcafé」を造っても流行るんじゃないか?
北欧家具が並んでいて、ソファがあって、女子がともさかりえの「カプチーノ」とか歌う感じの(なんでその歌なんだ)。

吉村智樹事務所http://www3.to/tomokiymail
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